ENDLICHERI☆ENDLICHERI presents
244 ENDLI-x LIVE TOUR '08
〜 ライブハウス 編 〜



2008年5月11日 日曜日 Zepp仙台

▲ いきなり失敗したーと思ったのが、Zeppの中のコインロッカーを誰一人使ってないこと。外じゃなくて中の使えば良かったなあ。
▲ スタンディングのフロアなのでまずは位置取り。1階が前から順にA〜Dと4ブロックぐらいに分かれており、 その中での位置取りということになるんですけど、皆真ん中に密集していたので、ちょい脇によけてみました。 しかし、ブロックの大きさに対して、割り当て人数が少ないみたいで、かなりワタシの周りは空き空き。 隣とぶつかるぐらいの方が気分的にも盛り上がるんだなー、ということを後になって思いました。オレも真ん中にいけば良かったかしら…。 でもハイヒールの人とかもいるのをみると、踏まれるのが恐ろしくて行けなかったッス。
▲ ステージ奥の壁には剛さんの人拓が貼ってありました。 もしかして直前の仙台市体育館のライブでやったやつでしょうか。
▲ 客入れの音楽はホールツアーと同じ「ENDLICHERI ☆ENDLICHERI」でした。


M01 Let's Get FUNKASY!!!
M02 傷の上には赤いBLOOD
M03 闇喰いWind

▲ いきなりの「FUNKASY」はサプライズ…のハズなんですけども、本番前のローディーさんの音出しで思いっきり冒頭のシンセ音色が出てたので予想済でした。
▲ ダンサーさんはいないんだろうなー、と思いきや、しょっぱなからTAMAちゃんとTADAKOさんが踊りまくり。TAMAちゃんのアイメイク綺麗だったー。
▲ 例の人拓の白い布に、ホール会場の三角錐ビジョンで流れてた映像と同じものが投影されてました。ライブハウスなのに至れり尽くせり。
▲ 剛さんのカッコはホールツアーの黒尽くめから一転。黒地に花柄のジレ、インナーは白に薄いグレーで豹柄が入ってるタンクトップ。下は青緑基調の花柄短パン(デカめ)。黒地に花柄のスパッツ。赤っぽい靴下をはいていたと思います。流石に意表をつかれました(笑)。
▲ ホールツアーでは「FANKASY」の時、剛さんは「unchanged.」の時と同じように「アイラヴユー」のフィンガーサインをやっているのかと思ってたんですが、近くで見たら親指は立ってないのね。「P-Funkサイン」というやつらしい。
▲ 3曲済んだところでMCです。


(かっこいい!という声援に対して)
かっこよくないでしょ。このカッコ。ヘンタイですよ。今の時代無難なカッコで愛を歌っても仕方ないですからね。今日はたまたま全部私服なんです。一応、家を出るときに、ここではこういうカッコしようかなーと思って服を詰めるわけですよ。それがすべて花柄だったという。なんていうか…そんな自分が残念ですよね(笑)。でも、心はクリィーミーマミ並にかわいいですよ。

今日初めてエンドリケリーのライブを見るって人はどれくらいいますか?今日からヘンタイの仲間入りですね。

(兄貴!という声援に対して)
兄貴?!オレに兄貴的な要素イッコもないやろ。そんなこと言われたん初めてやわ(笑)。

昨日は郡山のライブハウスでライブをしました。だいぶ小さいところでしたけどね。あのねえ、スケジュールの中にぽこっと「郡山」って地名が入ってるのが、なんかシュールで面白かったんですけど。仙台から車で2時間くらいかけて行ったのかな。途中2回ぐらい窓を開けたら、追っかけてくる人もいましたけど、あとはずーっと孤独でしたね。

去年も仙台でライブをしたんですが、その時は、ラリー・グラハムからの音源が届いたんですよね。事務所の倉庫みたいなところで聴いたことをよく憶えてます。今回は特に…何もないかな(笑)。

今回、244 ENDLI-xとしてメディアにでる気はなかったんです。インタビュアーの人が理解してくれる方ならいいんですけど、大事なところがカットされてしまったり、おもしろおかしい感じばかりピックアップされてしまったりすることが多くて。だから今回は何にも出ませんでした。出た方がいいよとも言われたんですけどね。それよりも僕は少しでもこうやって皆さんと触れ合える機会を増やしたいなと。


いろんな夢とか目標を実現しようと思う時には、ダイレクトにそれに向かうんじゃなくて、実現可能なその手前を目指すんですよ。そしてそれが実現されたら、次はさらにその上っていうふうにね。

こうやって皆さん静かに聞いてくれるので、僕は校長先生になったような感じです。もしくは説法する住職ね。こんなカッコの住職は絶対信用されないけど(笑)。


▲ 最後の方は剛さんが言うように説法かビジネス啓発みたいでしたが。確かに、高い目標を持っちゃうとすぐ挫けてしまいがち。夢を諦めないためには、そういう手順を踏むことも重要です。ラリー・グラハムとの共演とかからこういう話になったと思うんですけど。でも剛さんは割と昔からこういう考えをハッキリ持ってますよね。DT松ちゃんとのつながりを実現しようと思ったときに、まず周りの吉本芸人と仲良くなったこととかさー。


M04 Love is the key
M05 Help Me Help Me…
M06 OH LORD!

▲ ライブハウスでの「OH LORD!」は、皆コブシを振り上げたりするのかしら…なんて思ってましたけど、やっぱりそこまでは行きませんでしたね。しかしあの曲をこんなに至近距離でどういう顔して聴いたらよいかわからず、一人でドキドキしてました。
▲ どの曲だったか忘れちゃったんですけども、剛さんが西川先生の方を向いて、目で音だしの合図をしてたんですよ。その時の目が「いけ」って感じで、トテモ「S」でした(笑)。


M07 Say Anything
M08 Yellow
M09 Silent love

▲ セットリストの流れ的にはホールツアーとだいぶ重なってます。でも「プロポーズダンシング」と「春涙」が聴けなかったのは残念。ライブハウスではじっくり聴かせる系で攻めるのかと思いきや、バンドサウンドで盛り上がれる曲中心だったということか。
▲ ホールツアーでもやってましたけど、M08やM09の剛さんの細かい振り付けを皆が拾いまくってさらに一緒になってやってましたね。


M10 Gotta find the way to go!

▲ 「“史上最大の”メンバー紹介」と剛さんからご紹介がありまして、ホールツアーと同様のバンドメンバーイントロデュース。
   Drums ---------------- ひぐち “ENDLI-x” しょうこ
   Percussion --------- STEVE “ENDLI-x” ETO
   Guitar --------------- 西川 “ENDLI-x” 進、名越 “ENDLI-x” 由貴夫
   Bass ------------------ 上田 “ENDLI-x” ケンジ
   Keyboad ----------- 十川 “ENDLI-x” 知司
   Chorus -------------- CHAKA “ENDLI-x”、TAMA “ENDLI-x”
   Vocal&Guitar ---- 244 ENDLI-x
▲ ホーンズさんは皆さんお休みですけど、メンバーは仙台市体育館とほぼ同じかな。TADAKOさんの紹介はなかったような。
▲ さて、メンバー紹介といえば一人一人音を出していくわけですけども、ここでは皆さん音を出さず、口で「ズンタ、ズンタ」とか言うという趣旨のようで。CHAKAさんは逆に声を出さないっていうね。名越さんはどうするのかしら…と手に汗を握っておりましたら、「昨夜、愛について考えた。深く考えた。そしたらゼウス様が降りて来た!」とまさかの語り上げ。ゼウス様て。爆笑。誰よりも剛さんがウケてたなあ。いやー、名越さんをこんなに壊しちゃっていいのか?いいのか(笑)。
▲ さて剛さんの番。ベースをベーン、ベーンと引きながら下手袖に消えます。その後しばらく、音はすれども姿は見えず。すると上手袖から牛タン弁当を食べながら登場。マイクの前の床に取り敢えず弁当を置いて、再びソロ。は弁当食って元気出たのかキレがありました。そして皆さんとセッションしてシメ、なんですが。通常はジャーンと開放音を引っ張って、ジャンプしてシメるところを、剛さんは前においてあった牛タンを箸でパクリと食べてシメ。「美味しくいただきました。いやー、訳わかんなかったなあ」とご満悦でしたね。以前、TOKIOの城島リーダーが、メンバー紹介の時に「ガー弁当食うてた」とKinKiさんがコンMCで言ってたんですが、それを意識したアレだったのでしょうか。でもきっとリーダーは始まる前からちゃんとステージの隅に準備してたと思いますよ(笑)。


M11 愛 get 暴動 世界!!!
M12 Blue Berry
M13 White DRAGON

▲ 盛り上がりのうちに本編終了。13曲はあっという間。あと2、3曲は聴きたかったですね。「愛 get…」はツアーをやるうちに盛り上がり曲としてすっかり定着した感がありますねえ。


E01 Kurikaesu春

▲ ここからアンコール。サビに振り付けがあるということをここで始めて知りました。結構長いぞ。8小節分ぐらいある。会場の皆と剛さんが一緒にそれをやってる様はかなり微笑ましかったですね。エンドリライブでは皆踊りますけれども、コーラスさんの振りマネが基本じゃないですか。でもこれは剛さんだけがやってる振りですからね。なんか…「Rosso E Azzurro」の頃ではこんなこと考えられなかったんじゃないかと。


▲ ここで、剛さんはドラムへ。上のジレを脱いでタンクトップだけになってました。どうやら各自が自分の担当じゃない楽器をやる、という趣旨のようで、名越さんはベース、上ケンさんはギター、十川さんとしょうこさんはパーカッション、みたいな感じになり、そのままセッション。とにかく西川先生が皆に目で強く「前に出ろ」と訴えられ、マイクを持ってセンターへ。うーん、なんて「M」なんだススム。「やることがないので、脱ぎます!」と。しかし間が持たず、取り敢えず側転をしてみる。それでもバンドメンバーの皆さんは助けてくれません(笑)。ネタが尽きて、「DJ西川でーす。ケリー!ヘンタイ!センダイ!ヘンタイ!」とやけっぱちのコール&レスポンス。そのうちマイクのコードがお股に挟まってしまってイヤンな感じに。が、がんばれススム(笑)。
▲ よーやく上ケンさんにマイクを渡すことに成功。上ケンさんは語る。「仙台市体育館のライブの前に、トイレに入ったら、トイレットペーパーがなかった。芯はあった。でもオレはもう芯は嫌なんだ!意を決してズボン半脱ぎのまま個室のドアを開け、隣に移ることができた。誰も来なかった。紙はあった」と切々と語りました。芯と上ケンさんの間にはかつて一体何があったんだろう?
▲ いつの間にかTAMAちゃんがベースを持って、その場で弾き方を習ってベーンベーンと弾いてましたね。TADAKOさんはジャンベを持ってたのかな。
▲ スティーブ師匠は他の楽器やるとかいう趣旨とは関係なく、あくまでマイペースにドラム缶に跨って叩き続けていたのですが。そこに長い棒をもった西川先生が背後から近づき、不意にドラム缶をガーンとやってました。しかも2回。勿論スティーブに睨まれる先生。なんて自ら仕掛けるMなんだ(笑)。
▲ よーやく剛さんがドラムセットから出てきて、短い金属のバチを持ってドラム缶プレイに参加。西川先生もペットボトルを2つバチのように持って、3人で1つのドラム缶を叩き合い。そこに名越さんがギター弾きながらひょいっとドラム缶の上に上がってソロプレイが始まりました。これはホールツアーと似た流れ。


E02 Chance Comes Knocking.

▲ どこからともなく始まった長ーいセッションが終わり、剛さんが事も無げに「さ、これからCCKをやりましょうかね」とのたまいました。ワタシの位置からは下手袖の中がよく見えたんですけども、これを聴いた時の女性スタッフさんの表情が最高に面白かったですね。「(マジで!?)(やれやれ)(ハイハイわかってます)(苦笑)」を一度に出したみたいな顔してました。
▲ CHAKA姐の仕切りコーナーでは、「Special guest from Chicago! 244 ENDLI-x!」とご紹介された剛さん。「My hobby is…Chicago」と英語で自己紹介してました。それから剛さんのギターソロになるのですが、どのタイミングでだったか即興歌も飛び出しまして。

  何故君は目をそらすの
  僕の胸は張り裂けそうだよ
  眠れやしないさ
  キスの仕方を教えてあげようか
  目をつぶってごらん
  (…CHU!)
  片桐はいり

▲ みたいな曲でした。郡山のさだまさしに続き。最後、「Special guest、片桐はいり!」とも言ってましたね。


▲ 客出しの指示があって会場の扉が開かれても、アンコールの声が止まず。ここからダブルアンコールになりました。再登場した剛さんは上に黒のスタッフジャンパーを首までジップアップたカッコ。まっすぐにキーボードの前に行って、椅子に座って低音のテクノループみたいな旋律をエンドレスで弾き続けます。それに皆さん各々音を合わせていく…という感じ。キーボードは途中でTAMAちゃんに「こーやって弾いて」みたいに教えて交替してましたね。「自分の楽器をやらない」ってお約束は継続だったのかな。正直、アンコール以降は1つ1つのセッションが長くて憶えてません。多分それでいいんだと思うけどさ。
▲ ひとしきり終えて、「これも悪くないね」とご満悦な剛さん。さらに、「折角皆さんに呼んでもらったんで、ここでなんか1曲作りましょうか」と、即興曲を作ることに。バンドさんに音の指示を出し始めます。しかし本格的になってきたので、皆ステージ上に集まって、TAMAちゃんが紙を持ってきてそれにコードなどを書きとめて確認。おもむろに始まった演奏は、なんといったらよいか…アップテンポではなく、メロウな曲調でした。歌詞はよく憶えていないが、「愛の意味」「死ぬことは生きることより難しい」みたいな内容が出てきてた。


普通、こういうラインの曲はあまり歌わないんですけど…ねえ、僕こういうの珍しいですよね?
(とバンドさんに向かって確認)
撮ってた?撮ってた?
(と袖のスタッフに確認。確かにハンディカムで袖からずっと撮ってました)
皆さんが呼んでくれなかったらできなかった曲ですし、何か形にしたいですね。ここにいる誰が欠けてもできなかった曲のような気がします。タイトルは何がいいかなあ。「仙台」?仙台って内容全然無いやん(笑)。

暗い話になってしまいますが、18の頃、僕は毎日死にたいと思ってました。でも、音楽に出会って救われました。今だって、音楽があるからギリギリ生きていられる感じです。ここで曲が生まれたように、そういう奇跡があるから音楽はやめられないですね。さっきの歌詞にも出てきてしまったんですけど、「本当に死ぬ気なんてないくせに」、死にたい死にたいって言ってた自分が、今は幼稚に感じます

後輩から相談を受けるときもあるんですが、「皆の前に立っている自分は本当の自分じゃない。そう思うともう皆の前に立てない」という悩みを打ち明けてくれた子がいました。そんな時、僕は音楽やってみたらと勧めてます。音楽が全員に向いてるわけじゃないとは思いますが、音楽に触れることで、自分というものがよくわかるので。

今度はジャニーも連れて仙台にきたいと思います。いや、ステージには出しませんよ。いたらおかしいやろ。その時にはウォーリーのボーダーを懐かしみながら探してみてくださいね。特徴はふわふわした頭ですので。


▲ トークの時間はそんなに多くなかったけど、最後の方はかなり場の雰囲気もくだけてきて、ホールよりは踏み込んだことを言ってたんじゃないかと。
▲ 皆さんがはけたステージには、「朽ち果て」の歌詞が大きく一言ずつ映し出されていました。なかなか素敵な余韻を残しましたね。
▲ それにしても15曲で3時間超は計算が合いませんねえ。曲的には幅が出てきたにもかかわらず、相変わらずかなり客を選ぶライブには違いない。これじゃあオレ一般人の友達連れてけねーよ(笑)。だからこそ、コレについてくるファンってのがどれだけ貴重な存在なのかってことを、剛さんは逆説的によくわかってるんだと思います。ファンに対する愛情発言が近年多いのはそのせいだと…ワタシは思ってます。


以 上